この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ

人生で一番幸せな買い物ってゼクシィじゃない???

しあわせぱんち

みなさんはinstagramをご存知だろうか。twitterfacebookとならぶ三大SNS文明の一つであるが、主に写真を上げることを目的とされ、利用者は大半が若者である。

今やinatagramは女子大学生の必須アイテムであると言っても過言ではない。キラキラしている女子大生はみんなやってるよ(適当)。

 

私は目標である『キラキラ女子大生』になるべく、先日instagramのアカウントを作成した。設定の際、よくわからずfacebookと同期させたら、もうあまりかかわりのない中学の同級生までフォロー申請をしてしまったがまあそこは可愛い誤差とあまり気にしなかった。しかしそこでまさかの『幸せパンチ』第一撃をまともに食らった。その子はすでに結婚していて子供までいたのだった。まじか~。そうだよなぁ。もうそんな年か。

 

『幸せパンチ』。これは私が勝手に考えた言葉だが、我ながら言い得て妙である。twitterが不幸自慢大会だとしたら、instagramは幸福自慢大会なのである。どこそこの高級ホテルのビュッフェに行ってきた、女子力の塊(パンケーキ、パフェ、etc…)を食べた、彼ぴっぴとのツーショット等々、twitterのいかに不幸を面白おかしく伝えるかという価値観に毒されていた私の眼には、instagramのやり取りは幸せでお互いを殴り殺しているようにしか見えなかった。facebook伊勢丹twitterはドンキ、instagram無印良品なのである。

 

instagramには幸せな世界が広がっている、というより幸せしか存在しない世界なのである。多分みんなinstagramに上げるような出来事はあんまりなくて、いつもは仕事や勉強、研究とか大変なんだと思う。それでもたまにあるほんの一握りのキラキラした成分をアップして幸せパンチを打ち込んでいるのだと思うと、その逞しさに涙を禁じ得ない。キラキラ女子大生になるにはこういった強さが必要なのだ。

 

彼氏ができたらさりげなく向かいの席に彼氏がうつり込むような構成の写真をアップして「今日は表参道でディナー♡ #1周年記念日#これからもよろしく#プレゼントは指輪#絶対結婚しようね♡」って書き込もうと固く心に誓いながら私は今日も他人からの幸せパンチを受け続けるのだった。